共同通信は2022年8月15日の終戦の日に自民党の生稲晃子参院議員(現外務政務官)が東京・九段北の靖国神社を参拝したとの誤った記事を配信した。未確認情報の裏付けを怠ったためだ。この誤報が影響し、生稲氏が政府代表として参列した今年11月24日の世界文化遺産「佐渡島(さど)の金山」の労働者追悼式に韓国政府関係者が参加を見送った。共同通信は生稲氏参拝を断定的に記述した11月の記事を含めて訂正。生稲氏をはじめ新潟県や日韓の関係者、読者におわびした。経緯を検証した。 東京新聞は2022年8月16日朝刊2面、24年11月24日朝刊3面で、生稲晃子参院議員が靖国神社を参拝したとする共同通信の配信記事を掲載しました。 どういう取材が行われたのか。閣僚や国会議員の靖国参拝取材は、極東国際軍事裁判(東京裁判)のA級戦犯が合祀(ごうし)されているのを踏まえ、終戦の日と春、秋の例大祭期間に毎年実施している。主な入
