日本維新の会の石原慎太郎、橋下徹両共同代表は28日、名古屋市で会談し、党を二つに分ける「分党」で合意した。両氏は合併をめざす結いの党との政策協議をめぐって意見が分かれており、これ以上、同一の党で活動するのは困難だと判断した。石原氏が朝日新聞の取材に明らかにした。石原氏は29日に記者会見する。 維新は今年4月、結いとの合併方針を決定。石原氏は結いとの政策合意に「自主憲法制定」との文言を盛り込もうとしたが、結いが「受け入れられない」と反発し、橋下氏が調整を続けていた。だが、石原氏が28日の橋下氏との会談で「結いとは憲法観が大きく異なり、合流は認められない」と主張し、分党を提案。橋下氏は野党再編を進める立場から、これに応じた。 石原氏は朝日新聞の取材に対し、「分党ということだ。結いとは、アイデンティティを含めて基本的に違う。(橋下氏とたもとを分かつのは)残念だ」と語った。