元自民党衆院議員の山本拓氏(72)=福井県鯖江市=が10月11日、福井県庁で会見し、衆院選福井2区に無所属で出馬すると正式に表明した。最も訴えたいテーマに経済政策を挙げ、食料自給率とエネルギー自給率100%の実現を目指すと主張。地域経済の再生にも意欲を示し、「地方の高い技術や高付加価値のブランドの発信を、国がしっかり援助する形をつくる」と訴えた。 7日に急きょ出馬意向を固めた理由については、自民党派閥裏金事件で党員資格停止6カ月の処分を受けた2区前職の高木毅氏(68)の非公認が6日決まり、「保守系の別の選択肢を示す必要がある」とした。 基本的な政策は、妻の高市早苗前経済安全保障担当相が9月の党総裁選で訴えた内容を踏襲。「目指すところが同じになるのは(夫婦として)当たり前。福井版として実現を目指す」と述べた。今回の出馬について高市氏は「驚いたようだが、『頑張って』と言われている」と明かした。