34年前、滋賀県日野町で酒店を経営していた女性が殺害された事件で、無期懲役が確定し、服役中に死亡した男性に対して大津地方裁判所は再審=裁判のやり直しを認める決定を出しました。 阪原さんは昭和59年に日野町で酒店を経営していた69歳の女性が殺害され金庫が奪われた事件で、強盗殺人の罪に問われ、裁判で一貫して無実を訴えましたが、無期懲役が確定しました。 阪原さんは服役後も「暴力を振るわれ、うその自白を強要された」などと訴えて、裁判のやり直しを求めましたが、平成23年、75歳のときに病気で死亡し、遺族が改めて再審を求めていました。 このなかで弁護側は有罪判決の根拠となった捜査段階の自白の内容は遺体の状況などと矛盾し、警察の捜査資料も阪原さんを犯人に仕立て上げるように作られた疑いがあると主張していました。 これについて、大津地方裁判所の今井輝幸裁判長は、再審を認める決定を出しました。 殺人事件で有罪