タブレット端末の画面上でカラフルなパーツを配置していくと、それがコンピュータのプログラムになる――そんな教育向け「ビジュアルプログラミング」が話題だ。条件分岐やサブルーチンを目に見える形で表示し、子どもたちに教えるビジュアルプログラミング言語には、大きな可能性がある。しかしそこには、意外な「盲点」もあった。視覚障害のある子どもを置き去りにしてしまうのだ。 米Microsoftはこのほど、公式ブログで「プロジェクト・トリノ」を発表した。このプロジェクトの核は、フィジカル(身体的な)プログラミング言語だ。ビジュアル(視覚的)ではないフィジカルなプログラミング言語は、ポッドと呼ばれるパーツを接続することで、手でさわれるプログラムを作る。プログラミングの結果として、音楽を鳴らしたり、歌詞付きの歌のようなものを流したりできるという。 これにより、従来のビジュアルプログラミングと同等の教育に、視覚に障