財務省は26日、5月3日にインドで開かれる予定だった日中韓財務相・中央銀行総裁会議の開催が見送りになったことを明らかにした。議長国の中国が26日までに日本側に伝えた。麻生太郎副総理兼財務相の靖国神社参拝や、尖閣諸島(沖縄県)をめぐる対立が背景にあるとみられる。 同会議は、日中韓3カ国が新政権になって初のハイレベル会談になる見通しだった。東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(日中韓)財務相・中央銀行総裁会議にあわせ、ほぼ毎年開かれてきた。財務省によると、中国側は開催しない理由について「3カ国で調整すべき議題がない」と説明しているという。 一方、日韓両国による財務相会談は4日に開かれる見通し。 関連記事国会議員168人が靖国参拝 87年以降で最多(4/23)韓国外相、訪日を先送り 閣僚の靖国参拝で(4/22)麻生氏ら靖国参拝、首相は供物奉納 公明、不快感示す(4/21)古屋拉致問題相が