印刷 14日の大学入試センター試験で社会科系教科の問題冊子の配布漏れが相次いだ問題で、大学入試センター(東京都)は18日、全国81試験場の3462人全員を再試験の対象とすると発表した。配布の遅れと合わせ、トラブルの影響を受けた受験生は約7500人に膨らんだ。 再試験は21日に、原則として同じ会場で行う。対象は、地理歴史と公民を受験した45万5900人のうちの0.76%。配布の遅延はあっても、受験生の選択に応じた問題冊子が試験前に不足なく配られていた受験生は、再試験の対象としなかった。再試験は配布漏れ以外のトラブルと合わせると3886人が対象。2008年の1213人を超え、過去最悪となった。 記者会見したセンターの吉本高志理事長は「(大学側に対する)事前の説明が不十分だった」と謝罪した。配布漏れに関する調査は終える。今後、外部委員が参加する検証委員会を立ち上げ、3月までに問題冊子や時間