熊本北署は5日までに、屋外でうたた寝をしていた男性(19)から財布を盗んだとして、窃盗の疑いで住所不定、無職双原泰樹容疑者(45)を逮捕した。同じ手口のすり事件の現場に居合わせ、現行犯逮捕に協力。警察の事情聴取に応じている間に、盗難届が出ている財布を所持しているのが見つかった。 同署によると、双原容疑者は4日午前7時ごろ、熊本市の公園で寝ていた長崎県対馬市の男性(22)のズボンから、男が財布を抜き取るのを目撃。乗っていた自転車を被害者の男性に貸し、約300メートル追い掛けて取り押さえた。 署員が双原容疑者から逮捕に協力した状況を聴いている間に、別の署員が自転車の前かごに盗難届が出ていた財布が入っているのを発見。問いただすと、6月に市内の駐輪場で寝ていた男性の財布を抜き取ったことを認めたという。 双原容疑者は「追い掛けるために使った自転車も盗んだもの」と話しているという。