週刊少年サンデーに連載された人気漫画「金色(こんじき)のガッシュ!!」の原画を紛失されたとして、作者で漫画家の雷句(らいく)誠さん(33)が、発行元の小学館に計330万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が28日、東京地裁(山崎勉裁判長)で開かれた。小学館側は原画紛失の過失は認めたが、賠償額で争う姿勢を示した。 弁論の冒頭、雷句さんは実際に描いた原画を示しながら意見陳述し、「漫画は日本の誇るべき文化。その文化を支えている小学館が原画に低い価値を付けるならば、漫画文化が低くなってしまう」と訴えた。一方、小学館側は、漫画原画の財産的な価値については、「現在は明確でない」と述べるにとどまった。 法廷では多くの雷句さんファンが傍聴。雷句さんの意見陳述が終わると、拍手がわき起こった。