前回では「バス」の歴史について大雑把に解説したので、今回はPCの基礎を築いたと言える、「XT Bus」と「ISA Bus」の詳細について解説したい。 XT Busを拡張して生まれたISA Bus まずは話をわかりやすくするために、3種類のバスの関係を図1に示す。大元になったのは、「IBM PC/XT」で採用されたXT Busである。このXT Busをそのままに、アドレスとデータをそれぞれ8bitずつ拡張して、合計で16bitのバスとしたのがISA Busである。 一方の「VL Bus」(次回解説する)は、ISA Busとはまったく別に、改めてアドレスおよびデータを32bit幅で用意したバスである。その意味ではVL Busとは、図1では黄色いコネクターで拡張された32bit Busのことだけをいう。VL Busは単独では動作できないので、必ずISA Busか「EISA Bus」と連携をとる必