[東京 17日] - 世界でインフレ率が大きく上昇していることに加え、日本でも国内企業物価指数(CGPI)が前年比8─9%も上昇していることから、日本の債券市場ではいずれ日銀が金融政策の微調整に動くのではないかとの思惑が強まっている。 その結果、日本国債10年金利は上昇基調をたどり0.2%を上回った。こうした動きを受け、日銀は2月14日に10年物国債を0.25%で無制限に買い入れる指し値オペを実行すると通知した。日銀は2021年3月の政策決定会合で、イールドカーブコントロール(YCC)政策における10年金利の変動幅を上下0.25%程度であることを明確にしているため、このこと自体は驚きではない。