広々とゆとりのあるフロアに、ラグジュアリーブランドが立ち並ぶ──。百貨店と言えば、そんな華やかなイメージを持つ人も多いだろう。 昨今はインバウンド需要に沸き、都市部を中心に外国人客でにぎわう百貨店だが、業界全体としては1990年代をピークに市場規模は縮小している。そんな百貨店が次のビジネスとして注目している領域がリユース市場(中古品ビジネス)だ。 大丸松坂屋百貨店やパルコを運営するJ.フロントリテイリング(JFR)は2024年11月、リユース事業への参入を発表した。 かつてリユース商品といえば、安価で買える一方で、品質の面では劣っているとみられることも多かった。近年ではリユース市場が拡大し、質の高いブランド品を売り買いできる場として注目されている。 こうした流れを受け、JFRでは2025年夏以降、大丸松坂屋などの店舗で、顧客からブランド品などの中古品を買い取りを始める。 高級路線の代名詞と
