1983年(昭和58年)、新川和江と吉原幸子のふたりの詩人を編集人として思潮社から創刊。「女性詩の系譜」を縦糸に、「あらゆる分野の女性アーティスト」を横糸にして一枚の布を織るというコンセプトのもと、「すべての生きもののふるさと」としてフランス語のラ・メール(海)を誌名とする。編集には詩人の白石かずこ、新藤涼子、高橋順子、小柳玲子らも名を連ねた。 21号からは思潮社から独立し、書肆水族館(しょしすいぞくかん)発行となるが、1990年頃からの吉原の病により『どちらかが倒れたら辞める』という独立時の約束に従って1993年(平成5年)の通巻40号をもって終刊となった[1]。 全盛期には定期購読の会員が1300人を突破した。なお、全期間を通して発売元は思潮社であり、一般の書店で販売された。 創刊から40年経った2023年、当時の編集者による回顧録『現代詩ラ・メールがあった頃 1983.7.1 ― 1