インターネットへの接続機能を持つ端末の主戦場がパソコンからスマートフォン(スマホ)/タブレットといったモバイル端末に移行するなかで、スマートフォンなどに向けて半導体チップを供給する米Qualcomm(クアルコム)が勢いを増している。同社の株式時価総額は2012年11月、ついに米Intel(インテル)を抜いた。そのクアルコムが、さらなる勢力の拡大を狙って投入する切り札が「QRD(Qualcomm Reference Design)」である。端的に言えば、QRDを使えば「誰でも高機能なスマホを開発できるようになる」という。QRDを基に開発されるスマホは近い将来、新興国を中心に米Apple(アップル)から市場を奪う可能性がある。