Jリーグ、集客にも陰り 不況の影、経営難が表面化 今季のJリーグには不況が深刻な影を落とした。昨季の躍進から一転、1部(J1)大分の危機的な経営難が表面化。累積損失約11億円、実質債務超過額は9億円以上と破綻寸前の状況で、Jリーグは11月に最大6億円もの融資を決定する異例の事態になった。 Jリーグにとって、大分は理想的な地方クラブの成功例だった。自前の戦力を育て、地元ファンを増やし、シャムスカ前監督のような若くて有能な指導者を招いて強化。昨年はナビスコ杯で優勝し、九州勢初のタイトルを手にした。だが、内情は火の車だった。「選手や監督のコストをもっと厳しく管理すべきだった」。溝畑宏社長は引責辞任を発表した席上、反省を交えて話した。 他クラブにとっても、人ごとではない。Jリーグから5千万円の融資を受けていた2部(J2)岐阜は返済期限の延長を求め、来年7月まで猶予された。鬼武健二チェアマンは「