J2に降格する大分トリニータは「1年でJ1復帰」の目標に向け、戦いを始めている。11月1日からJリーグ移籍新ルールが施行され、来季に向けた戦力確保も重要課題。原靖取締役強化部長(41)に強化方針などを聞いた。 ―来季の方針は。 もうJ1に復帰できないのでは。お金が集まらないのでは―などと、チーム内外で不安視されている。大事なことは予算は縮小されても、サッカークラブとしてサッカーの質を追求すること。来季は九州にJ2が5チーム(昇格予定の北九州を含む)。経済規模が大分よりも上の熊本や福岡と同じサッカーならば、数年後は九州の他チームに抜かれかねない。強化方針をブレさせないことが大事。 ―今のパスサッカーを継続するのか。 これまでは戦術と外国人選手の力で結果を出したが、財政的にもウィルやマグノアウベスのような外国人選手を補強することは厳しい。日本人選手をしっかりと鍛え、底上げしたい。 ―