雌は今季、昨季とは別の雄とペアを組んでおり、野生のトキのペアは死ぬまで相手を変えないとみていた関係者は、困惑しつつもベビーラッシュに期待を寄せている。 雌は昨季、4歳雄とペアを組んで有精卵を産み、今年の繁殖期も餌取りを一緒にする姿が確認されていた。 3歳雄は昨夏からこのペアに合流し、3羽で一緒に行動してきた。3歳雄は、巣の材料となる枝などを頻繁に運んで巣作りに励み、雌に盛んにアピールした。 3月27日には、雌が3歳雄と一緒に巣作りに励む姿が見られた一方、その巣で4歳雄と交尾する姿も確認された。最終的に4歳雄は巣を離れ、雌は3歳雄と交代で卵を温め続けているが、ひなが誕生した場合、どちらの雄が父親であるかは「判断できない」(環境省)という。 放鳥を重ねたことで島内の生息数が増え、昨季7組だったペア数は今季計15組と倍増した。環境省佐渡自然保護官事務所の長田啓・首席自然保護官は「もしかすると昨季