近頃では、大手マスコミを中心とする旧既得権益層が、コンテンツの提供における自社の利権をまたぞろ主張しはじめて、購入した本の処遇やその読み方の自由までをも収奪しようとする動きを見せている。しかし、これは断固阻止せねばならない。購入した本の処遇であったり、あるいはそれをどう読むかということについては、我々読書たる消費者が、長い歳月をかけて獲得してきた権利なのであるから、今このタイミングで再び出版社や著者などの旧権力層に取り戻させてはならないのである。我々には、購入した本を自由に扱う権利がある。焼こうが煮ようが、誰からも文句の言われる筋合いはない。また、それを面白いか面白くないか決めるのも、我々読者の占有的な特権であって、大手マスコミや著者に云々される謂われは全くないのである。しかしその権利を、コンテンツの提供方法がアナログからデジタルへと大きく転換しようとしているこのタイミングで、消費者の目を