日本水泳連盟が合宿中の自転車移動を原則禁止とする方針を固めた。世界選手権(24日開幕)の金メダル候補だったエースの萩野公介(20=東洋大)がフランスでの合宿中に自転車で転倒し、右肘橈(とう)骨頭骨折の重傷を負って欠場。事態を重く見た水連側が再発防止に着手した格好だが、トレーニングと気分転換を兼ねた移動手段だっただけに苦渋の決断となった。 異例の通達だ。上野広治強化担当常務理事(56)は選手の自転車の使用について「基本的には全日本の合宿中は厳しいですよ。実際こうなっちゃったんで。まず、要因を作らないことが重要」と表明。来年のリオ五輪を控え、代表選手に合宿での自転車の使用を認めない考えを示した。 事故は必ずしも未然に防げるものではない。しかし、リスクは極力排除する。萩野はフランス・カネでの合宿中、宿舎からプールまでの移動に自転車を使い、転倒した。上野氏によれば、スピードの出し過ぎなどの過失