自動車のご当地ナンバーとして東京都世田谷区が新設を要望する「世田谷」ナンバーについて、反対派の区民23人が1日、国土交通省にナンバーを認めないよう求める訴訟を、東京地裁に起こした。 地域振興を目的に2006年に導入されたご当地ナンバーは、既に全国19地域で認められているが、住民の反対運動が起き、訴訟にまで至ったのは初めて。 区は6月、ナンバー新設を求める要望書を同省に提出した。他に「杉並」(東京都)、「平泉」(岩手県)など8都県11地域が名乗りを上げており、同省は近く導入地域を決定する。 訴状で原告側は、「ナンバーで世田谷区民だとわかり、プライバシーが侵害される」「ブランド価値の高い品川ナンバーを手放したくない」と主張。区が4月に発表した「アンケート調査に答えた区民の約80%が賛成した」との結果について「回収率は50%に満たず、回答者のうち運転免許証がない人が約40%を占めるなど、民意が正