2019年にオープンした長崎尾曲がり猫神社を運営しているのは、これまで10年以上活動を続けている「長崎ネコ学会」という団体。有志のメンバーたちは定期的に集まり、尾曲がり猫について意見を交わしたり、実際に生息しているエリアを調査したりしながら、尾曲がりネコの情報発信を行っています。もちろん全員が大の猫好き。もっと活動について知ってもらい、猫にとって暮らしやすい環境を模索したいと、新しい交流拠点を検討する中で発案されたのが、猫に特化した神社でした。 そもそも尾曲がり猫とはどんな猫なのでしょうか。長崎ネコ学会に所属しながら神社で巫女を務めている琴岡翔子さんに聞いてみました。 「一般的に猫の尻尾は長くて真っ直ぐですが、長崎に生息する猫の多くは、尻尾がカギ型に曲がっています。そうした猫のことを長崎ネコ学会が『尾曲がり猫』と名付けました。尾曲がりは全国の中でも特に長崎に集中して生息しています」。 「長