大阪、堺両市を結ぶ路面電車「阪堺電気軌道」の阪堺、上町両線で、2011年度の利用者数が770万人を超え、前年度より40万人増加したことが、堺市の集計でわかった。同市が昨年始めた、全路線の運賃均一化や高齢者利用割引などの支援策の効果とみられる。 市によると、昨年4月から今年3月までの1日あたりの平均利用者数は2万1215人で、前年度より5・5%の増。昨年10月12日に行った沿線の交通量調査では、1日に1万9730人(前年調査比3・5%増)が利用していた。特に、堺市内の停留所の利用客数は4713人と2割増だった。 昨年4月、府内最大級のショッピングセンター「あべのマーケットパーク キューズモール」(大阪市阿倍野区)が開業。堺市内から天王寺駅前までの直通電車を利用する人が増えたのも要因とみられる。 両線の利用客数は、1998年度は約1100万人だったが、2009年度には約730万人にまで減少。特