大阪ダブル選で「大阪維新の会」の橋下徹、松井一郎両氏が当選したことを受け、全国の首長からは28日、「大阪都」構想に賛同する声が相次ぐ一方、橋下氏らの主張を疑問視する声も出た。 「新潟州」を提唱する泉田裕彦新潟県知事は「目指す方向は同じなので、やれるところは一緒にやっていきたい」と賛意を示し、篠田昭新潟市長も連携を深める意向を表明した。一方、竹山修身堺市長は「都構想には賛成するが、歴史的、産業的一体性を踏まえ、堺市は分割すべきではない」と市分割を前提とする議論に慎重姿勢を表明した。 橋下氏が原発依存度を下げるよう関西電力に求める考えを表明していることについて、原発11基が立地する福井県敦賀市の河瀬一治市長は「太陽光など代替エネルギーに転換するにも時間がまだまだかかる。冷静な判断をしてもらいたい」と注文を付けた。
1968年愛媛県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、伊藤忠商事勤務を経て、英国ウォーリック大学大学院政治・国際学研究科博士課程修了。Ph.D(政治学・国際学、ウォーリック大学)。主な業績は、『逆説の地政学』(晃洋書房)。 上久保誠人のクリティカル・アナリティクス 国際関係、国内政治で起きているさまざまな出来事を、通説に捉われず批判的思考を持ち、人間の合理的行動や、その背景の歴史、文化、構造、慣習などさまざまな枠組を使い分析する。 バックナンバー一覧 大阪府知事・市長同日選挙が投開票された。市長選は、府知事を辞職して立候補した橋下徹前大阪府知事・「大阪維新の会代表」が、自民党、民主党、共産党など「既存政党」が推す平松邦夫市長に圧勝した。府知事選も、「維新の会」幹事長・松井一郎氏が大差で勝利した。「維新の会」の完勝は、橋下氏のパフォーマンスがもたらしたものではない。「大阪府構想」を提示した「維
そもそも、急増する生活保護受給者に対して、厚生労働省で生活保護制度に関する国と地方の協議を進めさせ、制度が動き出そうというところまで持ってきたのは、平松(前)大阪市長をはじめとする政令市長会であったわけですが、 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-0bb2.html(求職支援拒否なら保護費打ち切り) 大阪市民の皆さまは、それでは生ぬるい、と判断されたようです。 これから大阪市でどのようなことが起こっていくのか、わたくしには何とも判断しかねるところがありますが、少なくとも、現に大阪市が直面する最大の課題が、急増する生活保護費であることは明らかなのですし、このような発言もされてきているところからすると、 http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/111105/waf1
予想通りの圧勝でした。大阪市の橋下候補はともかく、大阪府の松井候補も大差での勝利、しかも歴史的な高投票率ということですから、この選挙結果は無視できません。それにしても、アメリカで見ていて思うのは、日米の政治風土が酷似しているということです。 非常に小さな例では、例えば私の住んでいる地区では、大学町のプリンストンでも似たような事件がありました。町の中心部にある自治区(プリンストン・ボロ)と、その周辺を取り囲むような町(プリンストン・タウンシップ)というのは、コスト配分を巡る争いから100年以上分裂した自治体を形成していたのです。ですが、今年行われた住民投票の結果で、最合併することになりました。その目的は単純で行政二重コストの削減です。試算によれば、合併後の全域で、固定資産税の減税が可能になるというのです。勿論、リストラの痛みは伴いますが、双方での住民投票の結果ですから仕方ありません。 このプ
季刊Ministry編集長の手による、橋下氏当選を受け手の連続ツイートが非常に秀逸です。私には、これが恐ろしいほどのリアリティを持っていることが、本当に憂えてなりません。まずは関心を持ち続け、関わり続けることから、です。
◇市議会「反対」多数/法整備… 27日の大阪ダブル選で「大阪維新の会」が勝利したことを受け、今後は維新の会が選挙戦で主張してきた大阪都構想と教育基本条例制定の行方が焦点となる。都構想について維新の会は「15年度の都制移行」を目指しているが、法改正など自治体だけでは実現できない数々のハードルが待ち受ける。教育基本条例案を巡っても、府内の反発は依然根強い。二つの公約の今後を探った。【小林慎、田中博子、大場伸也】 ◇維新、15年度移行目指す 「都構想をやりたいという強烈な思いが多少なりとも伝わった。都構想が信任されたということだ」。選挙結果を受けた後の記者会見で、橋下氏はこう語気を強めた。知事への当選を決めた松井一郎氏(47)も「府と市の壁を取る」と力説した。 4月の統一地方選に続く今回のダブル選勝利を受け、橋下氏は「民意を得られた」として、府知事と大阪、堺の両市長や各議会の代表者でつくる「大阪
印刷 当選を決め花束を手にする松井一郎氏=27日夜、大阪市北区、水野義則撮影 大阪維新の会は都構想と並び、教育基本条例案をダブル選の共通公約に掲げた。同条例案は大阪市議会では廃案となったが、大阪府議会で継続審議となっている。府教育委員は条例案に激しく反発しており、新知事の松井一郎氏の対応が注目される。 府条例案では、知事が府教委と協議して府立高校などの教育目標を設定し、目標を実現する責務を果たさない教育委員は罷免(ひめん)できると規定する。さらに校長の公募や権限強化、府立高校の学区撤廃、定員割れの続く高校の統廃合などを盛り込んでいる。 維新の会は学校教育への保護者の関与を前面に出し、「教育委員会制度に風穴を開ける」と主張。しかし、府教育委員らは「政治が教育に関与しすぎだ」と反発し、条例案が可決されればほぼ全員が委員を辞任する構えを見せている。 続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます
「維新」の基礎体力ない、中央政界への影響力は“黄信号” 大阪ダブル選挙 各方面から伸びる橋下人気への“便乗”だが、政治評論家の浅川博忠氏は「どこかに取り込まれたら、橋下氏の存在価値はなくなる。中央に影響力を持つには、橋下党首での新党でなければインパクトがない」と指摘。その上で「知事をなげうって市長選に出た経緯から、1期4年は全うしないと許されないし、彼のステップアップに傷がつく。その間に総選挙などの政界再編は確実に起こる流れで、橋下氏は中央政界に乗り遅れる。みんなの党と組んだとしても、主役は渡辺喜美氏や江田憲司幹事長。93年の日本新党躍進で細川政権が誕生した際に、北海道知事を辞められず、脇役となった横路孝弘氏に似ている」と、中央政界への影響力は“黄信号”と分析している。 日本大学法学部・岩渕美克教授(政治学)も「維新の会単独で政党としての基礎体力は、組織的にも金銭的にもない。地方政党と
都の下に特別区を置く制度は、すでに東京で1947年から始まっている。実際のメリットとデメリットには、どのようなものがあるのだろうか。 「東京全体が一つの方向に向かって動けること」。東京都と23区の制度のメリットについて、ある都幹部はこう説明する。23区の区長はそれぞれ選挙で選ばれ、一定の自治権が確保されているが、都知事の権限は都全域に強くある。消防や上下水道、大規模都市計画、港湾事業などコストと時間のかかる事業は都が担当するためだ。福祉や清掃など都民に身近な行政事務は区が扱う形で分担する。 もう一つの機能が、財政調整制度(財調)だ。財調によって都が区に代わって固定資産税や市町村民税(法人分)などを徴収し、各区の財政事情に応じて配分することで、23区間の行政サービスに格差が出ないようにしている。例えば、親の所得制限なしに中学生以下の医療費が23区全域で無料にできるのは、「財調が下支えしている
【パリ=野村悦芳】北部オランダ語圏と南部フランス語圏の対立により、正式政府のない異常事態が五百日以上続いているベルギーで二十六日、二〇一二年予算案に関する六党の合意が成立。連立協議の最後の障害とみられる問題が取り除かれたことで、正式な政府の発足に大きく前進した。同国にも波及した信用不安の拡大に対する危機感が、合意を速めた格好だ。 欧州債務危機の中、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が二十五日、混迷が長期化しているベルギー政府の危機管理能力への疑問などを理由に、ベルギー国債の長期信用格付けを引き下げた。同国政界に衝撃が広がり、予算協議が一気に加速。二十五日夜から六党代表者による徹夜の交渉が行われていた。 AFP通信などによると、国王のアルベール二世は合意を歓迎し、連立協議を主導してきたワロン(南部フランス語圏)系社会党のディルポ党首に対し、早期の組閣を求めた。ディルポ党首を
橋下新市長、松井新知事の記者会見の一問一答は次の通り。 ――圧勝だった。 松井 うれしい。重責をひしひしと感じる。喜んでいるが、緊張感も持っている。 橋下 これからがスタート。今回のダブル選がゴールじゃない。次のステップへのスタート台に一つ足をかけられた。 ――都構想は信任されたか。 橋下 まだ不十分。大きな方向性については了承を得たので、さらに制度設計を詰めて説明していく。 ――府民へのメッセージを。 松井 役所の感覚を変える。府と市を一元化し、大阪の経済を活性化させる。 ――就任後、まずどこから切り込むか。 松井 府は前知事の時から切り込むところは切り込んでいる。その方向は堅持してやっていく。あとは、府と市の壁を取り払い、方向性を共有していきたい。 橋下 市には非常に意味のわからない補助金がたくさんある。これまでの慣行とか、利害関係者の声に押された補助金を徹底的に見直す。政治を軽く見て
前のエントリは20時ジャストに公開したが、この事態を予想して19時50分頃から下書きしていたものだ。もし20時の当確が橋下だけなら松井一郎に関する部分だけdeleteすれば済むようなタイトルと文章にした。 同じ手法は4月の東京都知事選の時にも使い、この時には東京都民(しばらく前から私もその一員に加わったのだが)を「愚民」呼ばわりしてすさまじいアクセス数*1とともに大ブーイングを浴びた。もちろん、自らブーイングを呼び込もうと思って書いた記事だった。それくらい、わざわざ福島に出向いて「原発推進発言」をした石原慎太郎をむざむざ当選させた東京都民が許せなかった。 今回は、その時とは違う感想だ。選挙の少し前くらいから石原伸晃、小沢一郎、亀井静香といった保守政治家たちが橋下にすり寄る発言をしたことが相次いで報じられていたので、「大阪維新の会」に猛烈な追い風が吹いていることは明らかだった。だが、マスコミ
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