ソウルや首都圏新都市に住む小・中・高校生の間で集中力を強化する錠剤の服用が広まっている。この錠剤は注意力が散漫で、多動傾向を示す症状に処方される治療薬だが、「勉強するときに集中力を高めてくれる薬」と誤った噂が立ち、深刻な症状でない児童・生徒までが服用するといったケースが増えている。「この錠剤は病的な症状のある人にはほとんど副作用はないが、正常な人が頻繁に服用すれば食欲不振やうつ症状といった副作用を引き起こす可能性がある」と専門家は警告している。 現在、ソウル市江南地域ではこの錠剤を処方する小児・青少年精神科のある病院・医院は約20カ所あり、そのほとんどが「○○学習クリニック」という看板を出している。こうした病院・医院はソウルの一部江北地域や首都圏新都市にも姿を現し始めている。 ◆錠剤ほしがる児童・生徒で込み合う「学習クリニック」 ソウルA外国語高校2年生のイさん(17)=女=は中学の