ザ・グレート・サスケさん(右)は被災地への思いを込め叫んだ=23日夜、島原復興アリーナ、増田写す 東日本大震災で被災した「みちのくプロレス」が九州遠征で活動を再開した。「地元にいても今は手も足もでない。だとしたら何ができるのか?」。遠征中止も検討したが、中心選手のザ・グレート・サスケさん(41)らは、悩んだ末、自分たちにできる支援の道を選んだ。 「みちのくは、東北は、永遠に不滅だー!」。遠征初日の23日夜、長崎県の島原復興アリーナで激しいファイトを披露したサスケさんは叫んだ。試合後には、募金箱を持って一人一人と握手した。1万円札を入れた人、手にいっぱいの硬貨を入れた人もいた。「我々も被災者だけど、より被害の重い人を助けないで九州に来ることはデリケートな問題だった。でも来てよかった。頂いた温かい声援を東北にもって帰りたい」。 岩手県滝沢村の合宿所は地震で地滑りが起こる危険があり、近くの