楽天は25日、仙台市内のホテルで橋上秀樹ヘッドコーチ(43)、池山隆寛打撃コーチ(43)ら1、2軍首脳陣8人に、来季の契約を結ばない方針を伝えた。2位躍進を支えた1軍コーチでは9人中、6人が“クビ”になる異常事態で、野村カラーが一掃されることになった。 快進撃を支えた男たちに、非情な現実が待っていた。後任監督には低年俸が魅力の前広島監督、マーティー・ブラウン氏(46)の就任が内定している。新監督になれば、体制も変わる。そのしわ寄せが指導者たちを襲った。球団創設年からコーチを務め、野村監督の右腕として作戦面を担当してきた橋上ヘッドが、疑問を呈した。 「球団がどういう考えか分からない。常勝チームを作るのか、経営優先か。経営優先の考え方は分かるが、それがファンに受け止められるのか。経営優先は選手も敏感に感じてしまう」。05年から選手としてもチームをけん引した関川打撃コーチ補佐や、佐竹外野守備