ダイバーは潜水中、その水深に応じた圧縮空気(または、混合気体)を呼吸します。 そして、水深が深い(圧力が大きい)ほど、潜水時間が長いほど、多くの気体が 体内の組織に溶け込みます。 空気やナイトロックス(窒素と酸素の混合気体)を用いた潜水では、体内に溶け込んだ 窒素が減圧症の原因となる為、ダイバーは窒素の溶け込みや排出を慎重に考慮し潜水 計画を立て実践しなければなりません。 本機は、ダイバーの体内組織内の窒素量の様子を減圧理論の仮説にもとづき擬似的に グラフ化して表示します。 一般的に減圧理論を論じる時、『ハーフタイム(半飽和時間)』という概念が用いられます。 体内組織に溶け込む窒素は、最初は急速に溶け込み、溶け込む量が増えるに従ってゆっくり 溶け込み最終的には非常にゆっくりとその時の水圧に応じた値に飽和します。 その最終的に飽和する値に対して半分に達する時間を『ハーフタイム(半飽和時間)』