カジュアル衣料品店「ユニクロ」による不要になったダウン商品の無料回収がこの冬、あまり進んでいない。暖冬でユーザーの衣替えが進んでいないことが要因とみられ、このままでは来季以降のリサイクル製品の製造が難しい状況だという。年末の大掃除シーズンを迎えるにあたり、担当者は「羽毛は何度でも再利用できる。着なくなったユニクロのダウンがあれば、捨てないでリサイクルしてほしい」と呼び掛けている。 ユニクロによると、例年は9月下旬ごろから家庭で衣替えが始まり、12月初旬にかけて多くのダウン商品が各店舗に持ち込まれる。しかし、今年は10月以降も全国的に25度以上の夏日となる日が相次ぐなど季節外れの暑さが続いた影響で、回収率は最低限必要な量の2割程度にとどまっている。衣替えが進まず、買い替えや不用品の見直し機会が減っていることが影響しているようだ。
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