人間の前腕は面積が広く、視界に入りやすく、もう一方の手で操作しやすい。そのため、映像を表示するスクリーンとして使ったり、特殊メイクやファッショナブルな模様を入れたり、コントローラーを設置したりと使い道が多い。 しかし、腕のような動く物体に画像をマッピングするためには、皮膚の変形を考慮した上で、動きから投影までの遅延を数ミリ秒以下に抑える必要があるため非常に難しい。腕をひねる(手首の回転運動)などの独特な動きへの対応はさらに困難だ。 今回は、人体をパラメトリックに3次元で生成できる「SMPLモデル」を使用して投影画像を生成し、テクスチャ座標を修正して効率的に補正する手法を組み合わせた。 システムは360fpsで撮影できるカメラ8台と最大947fpsで投写できる24bit高速プロジェクターで構成する。