「奴隷は奴隷の境遇に慣れ過ぎると、驚いたことに、自分の足を繋いでいる鎖の自慢をお互いに始める。どっちの鎖が光ってて重そうで高価か、などと」 (リロイ・ジョーンズ 1968)
その男性は、自分の腕を切り落とそうと思っていた。もしかしたら命を落とすことになるかもしれない。だがうまくいけばそれが自分の命を、果ては家族の命を救うことになるかもしれない。 時は1941年。35歳の男性は、ドイツの工場で何ヶ月も強制労働させられていたが、2週間の休暇を許された。 ポーランドの家に戻ったとき、家族は食糧難に苦しんでいた。彼はなんとか家族と生き延びる方法を考えた。もし工場に戻らなければ、ゲシュタポに捕まって殺される。家族と逃げたとしても捕まったら、全員強制収容所送りになってしまう。 うまくナチスを出し抜けたとしても、今度は警察が遠い親戚まで見つけ出して処罰するだろう。ではどうすれば? 医師がなにか医療的な免責事項をでっちあげてくれれば、工場での労働を免れることができるかもしれない。 そこで、男性は自分の腕を切り落として仕事をできなくすることを思いついたのだ。 男性の苦渋の決断に
余談めくが、『エチカ』の定理には「すべての個体は程度の差こそあれ魂を宿している(animata)」(定理13の備考)というものもある。いわゆる、スピノザの万有霊魂論である(『スピノザの世界』p.123)。 面白いことに、「万物に魂が宿る」という擬人化(animation)の極みにおいて、擬人化は消滅する。なぜなら、スピノザは、魂=精神を非人間的なもの、一種の事物(身体の観念)として、考えるからである。 閑話休題。 だが、もちろん、擬人化、擬娘化だけで万事オッケーと言うつもりもない。 それは真なる観念に基づかないが故に揺るぎやすい。愛は容易に憎しみに反転するし、そうでなくても、何かのきっかけで容易に冷める。そして、そのこと自体は自分でもどうしようもない。 躓いた石に向かって、どうしてこんなところにいて邪魔をする、などと言う人はいないだろう。だが、ひょっとしてだれかがわざと置いたのではないかと
20分でわかる「虐殺否定論」のウソ All the lies in “denial of massacre” revealed in just 20 minutes. はじめに忙しい人のためにかいつまんで説明 1923年(大正12年)9月の関東大震災時、混乱のなかで流れたデマによって人々が自警団を結成し、軍や警察も関与する形で、朝鮮人を無差別に虐殺するという事件が関東各地で起こりました。この出来事は、歴史の常識として中学の教科書にも載っていますが、最近、「朝鮮人虐殺などなかった」と否定する人々がいます。しかしこうした主張は荒唐無稽であり、史実・論理・常識に照らして、全く成り立つ余地がありません。そのうえ、こうした考えが広がることは、私たちの社会にとって現実的な危険をはらんでさえいます。それはなぜでしょうか。忙しい人のために、かいつまんで説明しましょう。 ◉関東大震災時の朝鮮人虐殺とは? 1
とある法学徒の社会探訪 このブログでは、一法学徒から見た社会の様子をつらつらと書きつづっていきたいと思います。 それと同時に日本に足りない「法教育」の足しにでもなれば… ※本ブログの趣旨等について「はじめまして」(カテゴリー:ブログ・2012年1月17日付)をご覧ください 近時、特に排斥主義(白人至上主義のようなものもあるため、あえて排外とは言いません)的言動がかまびすしい状況にあります。これに対して、「排斥主義的表現も表現であり、自由である」という主張がなされ、またそれに対して「そのような表現は自由であるとは認められない」という反論もなされています。 日本において、最高裁判所の判断を前提にすれば、わいせつ、名誉毀損、煽動であると評価される表現は、憲法がその自由を保障する「表現」ではないことになります(拙稿「表現の自由の保障根拠等について」参照)。しかし、「最高裁がそう言っているから」とい
みその効用 「みそは医者いらず」という言い伝えがあります。昔からみそにまつわることわざがたくさんあり、みそと健康を結びつけたものが少なくありません。昔の人は、経験的にみその高い栄養価を知っていたようです。 そして現在、みそは栄養学や医学の面からさまざまな研究が進められ、その成果も次々と発表されています。それらの研究論文を中心にして「みそと健康」について紹介しましょう。 1.みそに含まれる主な栄養成分 みその原料である大豆は、発酵によって大豆にはない、または、あっても少量のアミノ酸やビタミン類が多量に生成され、栄養価はさらに優れたものになっています。また、大豆のたんぱく質は酵素によって分解されて水溶化され、その一部はアミノ酸となります。その中には生命を維持するために不可欠な必須アミノ酸8種類がすべて含まれています。 上記の成分のほかに、ビタミン(B1・B2・B6・B12・E・K・ナイアシン・
この人、最低だね、色々と。貧困をまるでわかっていない。というかあれほど色々と論じられてきたのに、まだその地点にいるのかと。分かろうとしないまま来ちゃったんだね。もう、最低賃金で5年くらいこき使われてみないと分からないんじゃないかな… https://t.co/5RY8lSTtyM
20分でわかる「虐殺否定論」のウソ All the lies in “denial of massacre” revealed in just 20 minutes. その5「政府が暴動を隠蔽した」という荒唐無稽 ノンフィクション作家の工藤美代子氏とその夫である加藤康男氏は、震災当初に新聞が伝えていた「朝鮮人暴動」は誤報でも流言でもない、それらが「流言」におとしめられたのは当時の政府が事実を隠蔽したからだ―と主張しています。「朝鮮人暴動」を否定する公式記録のほうがウソをついているのだというわけです。しかし、工藤夫妻は隠蔽があったことを論証できていません。そもそも、常識で考えて、東京や横浜の各地で暴動や銃撃戦があったとしたら、多くの人に目撃されているはずです。たとえ政府でもそれを隠蔽し続けるのは不可能です。 ◉「虐殺否定論」のタネ本 工藤美代子氏は著書『関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実』(20
「一人目は見事に首が切れた。二人目は半ばしか切れぬ。三人目は皮が残った。四人目はコロリと」 93年前の9月8日、千葉では震災から一週間たっても自警団による朝鮮人虐殺は続いていた。軍が近所の村人に殺害させていた事実は戦後明らかにされた https://t.co/8bK1ritSJb
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