集団的自衛権行使合憲論を展開する西修・駒沢大名誉教授(右)と百地章・日本大教授=日本記者クラブで、2015年6月19日、石戸諭撮影 「集団的自衛権の行使は合憲か、違憲か」が安全保障関連法案の国会審議で大きな焦点になっている中、菅義偉官房長官が「合憲派」の憲法学者として名前を挙げた、西修・駒沢大名誉教授と百地章(ももち・あきら)日本大教授の会見が19日、日本記者クラブであった。両氏はそろって合憲論を展開したが、一方で安倍晋三政権の説明姿勢については「木を見て森を見ずだ。政府は『木』にあたる細かすぎる議論をしていて、全体像が見えてこない。説明責任を果たすべきだ」(百地氏)と厳しい批判も飛び出した。両氏の説明を論点ごとに整理した。
復興事業費の一部地元負担を盛り込んだ東日本大震災の新たな復興枠組みが固まった18日、竹下亘復興相が記者会見で「全て与えられるより、一部のリスクを負うことで人間は本気になる。被災地は必死でやっているが、さらに必死のギアをもう一段上げていただきたい」と述べた発言に対し、県内では19日、「被災地が『甘え』ているから負担を求めるのか」「被災地の頑張りが分かってない」などと反発が相次いだ。 行政と連携して移動図書館を開設している釜石市の団体職員の男性(29)は「被災地の人はすごく必死にやっている」と竹下復興相の認識を一蹴。「一部負担したからギアが上がったり、リスクがあって精度が上がるということはなく、『本気になる』『より良くなる』こととは直接関係ない。むしろ一部負担による現場の混乱や計画の見直しなどでさらに復興が遅れる」と懸念する。 被災地を支援する北上市のNPO法人いわて連携復興センターの鹿野順一
「国境なき記者団」が発表した世界各国の「言論の自由」のランキングを取り上げた前のエントリの記事『日本の「言論の自由度」は世界51位』は、掲載した当初、「共謀罪反対」などの記事と比較して、トラックバックやコメント件数の増え方が鈍く、やはりこうした話題は不人気なのか、と思っていた。 しかし、「きっこの日記」10月26日の「報道の自由とは?」で同じ題材が扱われたためかどうか、徐々に多くのコメントをいただくようになった。そのうち、現時点で最新のコメントはこだんさんによるもので、「反ナチス法」が制定され、極右の言論が制限されているドイツが上位にランクされているのはおかしい、また、極度にナショナリズムが高まっている韓国が、日本より上位にいるのはおかしい、という内容だった。 これは、読者数の少ないコメント欄でのやり取りで答えるには重いテーマなので、新しいエントリを起こすことにした。 ドイツにおける戦争責
7月の中央公論読んだんだが、京大と九大の先生の「外国人教員から見た日本の大学の奇妙なグローバル化」がよかった。「国際化」よりも、まず高いレベルの授業と研究が行われることが重要で、そのためにはアウトサイダーとの意味ある交流が不可欠と。http://t.co/O26SQP1tnp
集団的自衛権の行使に関する憲法解釈は、一九七二年の政府見解で説明されている。安倍政権はこの七二年見解の論理は維持しながら、集団的自衛権の一部が限定的に認められると主張している。
『奴隷のしつけ方』と衝撃的なタイトルだ。著者はマルクス・シドニウス・ファルクスというようだ。古典なのだろうか。本書を手に取り、パラパラとページをめくると違和感を覚える。マルクス・シドニウス・ファルクスとは何者なのか。記憶の糸を手繰る。しかし、思い出せない。本書の帯には「何代にもわたって奴隷を使い続けてきたローマ貴族の家に生まれる。」とある。書店でスマートフォンを取りだし、検索してみる。ウィキペディアでも見つからない。謎は深まる。 答えを求めてページをめくる。翻訳者のあとがきを読んだとき、謎が解けた。 本当の著者はジェリー・トナーという男だ。解説者として表紙に名前がある。ケンブリッジ大学の古典学研究者のようだ。そう、著者とされるマルクス・シドニウス・ファルクスとは架空の人物だ。本書は古代ローマ帝国時代の奴隷という存在がどのようなものであったかを、架空の人物に語らせ、各章の末尾に本物の著者トナ
近年、獣害の増加が農山村の重大問題になっている。 イノシシ、シカ、カモシカ、サル、それにクマやカラスまで野生動物による被害が増えているのだ。とくに農林業における損害は大きい。一夜にして収穫前の田畑の作物が荒らされ全滅する。林業にいたっては、40年50年と育ててきたスギや檜の樹皮をはがれて、木材としての商品価値を失う……。 これらが遠因となって、農山村から人がいなくなると言われるほどだ。先祖代々の農地や山林を守ってきた住人の生活の糧を奪われ、何より生きがいを消失して、故郷を捨てるのである。 なぜ獣害が増えたのか。 その理由によく挙げられるのが、ハンター(狩猟者)の激減である。これまで有害駆除をになってきたハンターの人数が、過疎高齢化もあって激減している。具体的には、1970年に53万人、1990年に30万人いたのが、2010年度は19万人だ。しかも平均年齢は、60歳以上の割合が66%に上昇し
注釈:平成16~18、21、22、24~令和元、令和3~5年は、ふぐによる食中毒の発生はありませんでした。 ふぐ毒の正体は? ふぐ中毒の原因物質であるふぐ毒はテトロドトキシンとよばれ、ふぐの肝臓や卵巣などの内臓、ふぐの種類によっては皮、筋肉にも含まれ、通常の加熱では壊れません。その強さは青酸カリの1,000倍以上ともいわれる猛毒です。 人が死亡する毒量は、10,000マウスユニット程度といわれており、1グラム当たりの毒量が1,000マウスユニットの部位の場合、10グラム食べると致死量になります。 肝臓や卵巣では10,000マウスユニット/グラムを超えるものもあり、わずかな量でふぐ中毒を起こし死亡することがあります。 <メモ> マウスユニットとは、ふぐの毒量をあらわす単位で、体重20グラムのマウスを30分で死亡させる毒量が1マウスユニット。 食べたふぐの毒量は、「食べた部位の1グラム当たりの
昨日「改正派遣法案が衆議院を通過した。 元々は自民公明vs野党という構造で論戦が繰り広げられる予定だったものが、維新の党が派遣法案に加え「同一労働同一賃金法案」を成立させることを条件に採決がなされたのであった。 同法は 通訳など専門26業務の派遣労働者はこれまで働く期間に制限がなかったが、改正案が成立すれば派遣期間は他の派遣労働者同様、一律最長3年になる。一方、3年を過ぎても企業は労組の意見を聞いて人を入れ替えれば、派遣労働者を使うことができるようになる。 http://mainichi.jp/area/news/20150619ddf041010018000c2.html というもので、極めて企業にとって使いやすい*1制度にしようとするものだ。 「いや、そんなことはない。同一労働同一賃金法が成立すれば、派遣社員の賃金が正社員並みに引き上がるのだから、派遣されている間は生活が安定するのでそ
サウスカロライナ州コロンビアで米国旗と州旗が半旗となる中、高く掲揚される南部連合旗(2015年6月18日撮影)。(c)AFP/Getty Images/Sean Rayford 【6月19日 AFP】黒人9人が死亡した教会での銃乱射事件が起きた米南部サウスカロライナ(South Carolina)州では、事件発生翌日の18日、各地で半旗が掲げられた──ある一つの際立った例外を除いて。 州都コロンビア(Columbia)の州議会議事堂前では、南北戦争時の南部連合の戦旗が事件後の今も高く掲揚されており、奴隷制を支持し米国からの分離独立を宣言した南部が敗れてから150年以上が過ぎた現在、この旗の持つ象徴性をめぐる議論が再燃している。 13の星がX形に並べられたこの赤・青・白の旗には多くの南部住民が共感しており、同州チャールストン(Charleston)のエマニュエル・アフリカン・メソジスト・エピ
2012年12月の総選挙の結果、予想どおりではあったが自民党が大勝し、衆議院で300議席に迫る圧倒的多数を獲得した(全480議席)。これによって、自民党の安倍晋三総裁が内閣総理大臣に就任した。 もっともその内閣の陣容は、まさしく「極右内閣」とでも言うべきものとなっている。「保守」などという生やさしいものではない。「反動極右」という以外に、私には適切な言葉を思いつくことができない。 安倍首相は就任直後から、早速いわゆる「従軍慰安婦」問題に関する1993年の「河野談話」(「慰安婦」とされた女性らに対し、日本政府として「お詫びと反省の気持ち」を表明したもの)を見直すと言い出した。また閣僚には、下村博文文部科学相を始め、「南京大虐殺は存在しなかった」と主張する閣僚が多数含まれている。 その中でも突出しているのが、行政改革相に就任した稲田朋美議員であろう。この人物は、まさしく札付きである。稲田議員は
国際サッカー連盟(FIFA)の幹部らによる汚職事件に絡み、2002年のサッカーワールドカップ(W杯)日韓大会の招致決定後の00年、日本サッカー協会名誉会長(当時)の故長沼健氏が、謝礼として南米サッカー連盟に150万ドル(約1億8500万円)を送っていたと、スペインのスポーツ紙アス(電子版)が19日付で報じた。 南米連盟で15年間働いた元職員が同紙に匿名で証言したとされる。証言によると、00年に長沼氏から、招致を支持した南米10カ国で分けるためとして同連盟宛てに150万ドルが送金されたという。 だが120万ドルは、ニコラス・レオス南米連盟会長(当時)の個人口座に移された。残りの20万ドルは同連盟の事務局長、10万ドルがFIFAとの仲介者に渡ったという。資金のやり取りを裏付ける書類もあり、書類にはレオス氏とその妻の署名があるとしている。 元職員は、レオス氏が東京やニューヨークなど世界中から資金
専門家やコメンティターによって、「放射能の危険性について正確な知識を知り、必要以上に 神経質にならない」というような文脈で使われることが多い。七月一日に行われた、日本学術 会議の緊急講演会でもテーマの一つに掲げられている。
アパホテルマンガ、より恐ろしい事実に今気づいたのですが、発行が朝日新聞出版だった!!朝日新聞出版、おかしな本を出しているとは正直思ってはいたがここまでとは... http://t.co/j1nF7ej7bA
イギリスのエリート企業の一部が、新卒採用で「上流階級テスト」を行っていることが政府関連機関の報告書で明らかになった。どんな内容なのか。 ETON, ENGLAND - MAY 26: Boys make their way to classes across the historic cobbled School Yard of Eton College on May 26, 2008 in Eton, England. An icon amongst private schools, since its founding in 1440 by King Henry VI, Eton has educated 18 British Prime Ministers, as well as prominent authors, artists and members of royal fami
戦後日本の非軍事的な在り方を支えてきた大切な原則が、また一つ葬り去られた。そんな暗澹(あんたん)たる思いを禁じ得ない。 改正防衛省設置法が参院で可決、成立した。防衛大臣が自衛隊に指示・承認を下す際、文官の防衛官僚(背広組)が必ず関与し補佐する仕組みが撤廃された。2009年の防衛参事官制度廃止と併せ、「文官統制」の仕組みがこれで完全になくなる。 軍事面の制限撤廃に前のめりな安倍政権の特質がここでも表れた格好だ。平和国家日本は従来の姿勢を確実に転換した。国民的議論がないままの転換に暗然とする。 保守派は「文官統制」にかねて批判的だった。シビリアンコントロール、すなわち文民統制は、選挙で選ばれた政治家による統制を指し、背広組優位を意味するのではない、と主張してきたのだ。 ではなぜ民主国家は文民統制を強調するのか。よほど強調していないと実現が難しいからである。 そもそも軍事は機密のベールに隠されが
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