体細胞クローン牛や豚の食品をめぐる疑問点を消費者と行政が議論する集会が4日、東京都千代田区の衆院議員会館で開かれた。クローン食品については、内閣府食品安全委員会の専門家グループが安全と認める報告書をまとめたことをきっかけに関心が高まっており、消費者や畜産業者ら50人以上が参加して「なぜクローン食品を安全といえるか」と、行政と議論した。 集会は、消費者連盟など消費者団体や農業団体などが主催。食品安全委員会のほか、厚生労働省や農林水産省など食品を所管する行政担当者らが参加し、参加者らの質問に答えた。 クローン食品の安全性について質問や批判が集中し、行政側も報告書の内容を引用しながら、「安全なクローンしか食用にならない」と説明。今後も科学的に安全性の検証を進める一方、消費者らの意見を聞く方針を強調した。 「生命倫理の問題については検討しているのか」という質問もあり、農林水産省の担当者は「平成9年