香川県の観音寺、三豊両市の路上で9人の女性を襲ったとして、強姦致傷、強制わいせつ致傷などの罪に問われた徳島県出身の元会社員井上大作被告(28)の裁判員裁判の判決が8日、高松地裁であった。 幅田勝行裁判長は「被害者らは強い恐怖と苦しみを味わわされた」として、懲役20年(求刑・懲役30年)の実刑判決を言い渡した。 判決では、井上被告は2010年6月~昨年6月、両市の路上で、女性9人に乱暴するなどした。幅田裁判長は「悪質。常習的で再犯の恐れも否定できない」と指摘。そのうえで「求刑の懲役30年は重すぎる」とした。