「今大会での収穫は特にないですね」と潮田が言えば、池田も「悪いときに流れを取り戻せなかった。コンビネーションをよくしていかないと」。獲らなければならないタイトルを逃したイケシオは、渋い表情で下を向いた。 9月の全日本社会人選手権で勝利したペアを相手に、今回は一度も主導権を握らせてもらえなかった。単純ミスを連発して第1セットをあっさり落とすと、第2セットも3−3からレシーブミスなどを重ね一気に6連続失点。ネット前を守るべき潮田は相手の強打に最後まで振り回され続け、「(ネット前プレーは)迷っている部分がある」と唇をかんだ。 2012年ロンドン五輪を目指すため、今春に結成された混合ダブルス専属のペア。日本代表の朴柱奉ヘッドコーチは「攻撃が弱いしプレーも遅い。もっと練習をしなければ戦えない」と厳しい表情で指摘する。名実ともに第一人者を目指すなら、足元を見つめ直す必要がある。(青山綾里)女子ダブルス