フランクミルズの引き出し フランクミルズを初めて聴いたのは、ご多分に漏れず「愛のオルゴール」が1979年に大ヒットした時だったと思う。もしかすると、日本語歌詞を付けたさこみちよの「潮騒のメロディ」をTBSラジオで先に聴いてしまった可能性があるが・・・。 1970年代~80年代にかけては、ちょうどイージーリスニングというジャンルの音楽が注目を集め、流行曲が増えて行った時期。フランクミルズに続いて、若手ピアニストのリチャード・クレイダーマンとか、同じくピアニストのピエール・ポルトとか、パンフルートのザンフィルとか、色々なインストルメンタル・アーティストの楽曲が日本に上陸した。 しかし、この時期に共通する不運な出来事として、1980年代初めにレコードはCDへと切り替えを余儀なくされた。今までなら新しいレコードと並んで古いレコードもいつまでも売っていたが、CD化の流れは速く、店頭からレコードはいつ