モバイルで金融サービスを提供する“ケータイ銀行”「じぶん銀行」が7月17日にサービスを開始した。KDDIと三菱東京UFJ銀行(以下、BTMU)が折半出資した銀行で、モバイルに特化した銀行は世界的に見てもまれだ。 なぜ通信会社であるKDDIとメガバンクであるBTMUが手を組んだのか。実のところ、これは自然の流れだった。 時は3年前にさかのぼる。 「モバイルによる銀行サービスの提供」という話は、実は旧東京三菱銀行と旧UFJ銀行が合併前から話を進めていたプロジェクトの1つであった。当時東京三菱銀行は、リテール業務の拡大の流れから金融チャネルの充実を図っていたところ。その中でモバイルバンキングも当然取り入れていたのだが、利用者数は伸び悩み続けた。理由は、あくまでもPCによるネットバンキングの補助的な役目しかなかったためだ。 「PCと違ってできることが限られていたり『ボタンを押す回数が多い』『過去履
