出生前診断のため採血を受ける妊婦=1日午後、東京都品川区の昭和大病院、池永牧子撮影遺伝相談や問い合わせでの主なやりとり 【下司佳代子、鈴木彩子】妊婦の血液で胎児のダウン症などの染色体異常がわかる新型の出生前診断が1日、始まった。昭和大(東京)、名古屋市立大、国立病院機構九州医療センター(福岡)では、計10人の妊婦が、遺伝カウンセリング(遺伝相談)を受けた。結果によっては、胎児の命を左右する重要な判断を伴うため、夫婦の様々な思いが交錯した。ほかに10以上の施設でも近く、検査が始まる。 「高齢妊娠なので、不安がありました」 1日午後、昭和大病院・産婦人科の診察室。第1子の妊娠3カ月という女性(43)が新型出生前診断の遺伝相談を受けた。付き添った夫(44)によると、夫婦で妊娠が分かった直後から検査を受けるか話し合った。夫は「どんな検査か確認できました。ただ、陽性だったらどうするか、結論は出