大阪弁護士会が4日に開く司法修習生対象の「集団就職説明会」に向け、求人側の法律事務所集めに苦戦している。司法制度改革で修習生が増加し、事務所勤務の弁護士が飽和状態に近づいているのが一因とみられる。新米弁護士は事務所で実務を覚えた後に独立するのが一般的だが、修習終了後すぐ一人で開業する「ソクドク(即独立)」の若手が増える可能性があり、同弁護士会は経験不足の支援態勢作りも急いでいる。 司法試験合格者数は、2010年頃までに年間3000人にするのが政府目標。修習終了者は1999年の729人から08年には3倍超の2340人に。大阪弁護士会の会員数も、99年6月の2430人が06年に3000人を突破し、先月で3410人に達した。 従来、弁護士志望の修習生は法律事務所に就職して「イソ弁(居候弁護士)」となり、経験を積んでから開業するのが通例だが、修習生の増加に伴って勤務先が見つけにくくなった。 このた