祖父の5回忌があって、物凄く久々に中野へ行った。 法事自体は問題なく終え、1泊して帰るまでに少し時間があったので時間を潰せる場所を探していたら見つけたのが中野プラネタリウムだった。 まだ小学生だった頃、夏休みの間は共働きだった両親の負担を減らすために私は母方の実家である中野へ預けられていたのだが、よく祖父が連れて行ってくれたのがそこだった。 もう30年以上、ギリギリ40年経たないくらい前の話である。 何だかとても懐かしくなり、ふらりと訪れてみたプラネタリウム。 入口の券売機でチケットを買って中へ入る。 大人200円子供100円という破格の値段で驚きながら中へ入ると、おぼろげな記憶だが当時とまったく変わっていないように見えた。 部屋の中央へ据え付けられた大きな鉄アレイみたいなフォルムの投影機械。 これも記憶の中にあるものと一緒だった。 …夏の暑い日、祖父に手を引かれて入場した記憶がよみがえり