俺は生まれる時代を完全にミスった もし90年代後半や2000年代前半にエンジニアとして活躍できていたら、夢があった インターネットが爆発的に普及し、新しいサービスが次々に生まれた時代 ちょっとしたアイデアを形にするだけで、世の中に大きなインパクトを与えられた 2007年にiPhoneが登場してスマートフォン革命が起きた頃、エンジニアは世界を変える存在だった 小さなチームでもアプリを作れば一攫千金のチャンスがあり、成功すれば名を馳せることができた 逆に、もうちょっと遅く生まれていれば、AIを活用する側に回れた 技術はより洗練され、単純なコーディングなんてAIに任せて、より戦略的でクリエイティブな仕事に集中できる エンジニアとしての価値は「コードを書けること」ではなく、AIを使いこなすことにシフトしていたはずだ でも俺は違う 一番どうしようもない時代に生まれてしまった 技術は中途半端に発展し、