今回初観賞。 非常に面白い。名作。といった声を耳にしていたので期待したものの…… 期待しすぎた。 これが観終えてまず思った、素直な感想だった。 話自体は確かに面白い。 物語の構造はわかりやすいし、タイトルの意味も掴みやすい。 丘の上の邸宅に住む重役である権藤が天国の住人で、スラム街のような貧民街に住む犯人が地獄の住人。 誘拐事件が起きて苦渋の決断を迫られる権藤の姿には迫真のドラマがあったし、犯人がどのような要求をしてどのようにしてお金を要求してくるのか等にはドキドキした。 そういったサスペンスのシーンは良かったし、権藤側の人間ドラマが重なるのも良かった。 でもさ、はっきり言うけど犯人の生活については、最後までよくわからないままだったんだよね。 後半になって彼は貧しい医学生だということがわかって、最後にようやく動機が語られる。 そこはいいんだよ。最後にようやく動機を語るって言うのはドラマチッ