免疫学の第一人者の宮坂昌之大阪大名誉教授は11日、日本記者クラブの記者会見で、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の効果で国内の感染状況の改善が見込まれる時期について「五輪前に感染がワクチンによって止まることはないと思う。おそらく(新規感染者数が)下がってくるとすれば今年の後半」との見解を示した。 宮坂氏は、接種が先行するイスラエルなどのデータを念頭に「他国でも国民の3~4割が2回接種を終えないと感染者(数)の上昇は止まらない。(2回接種完了者が)5割を超えるとぐーっと下がってくる」と指摘。国内で効果が出る時期は「ひとえにワクチン接種がどれだけ広範に進むかだ」と述べた。