演説の後、握手攻めにあう日本維新の会代表の橋下徹大阪市長(左)=熊本市で2012年10月20日午後2時17分、金澤稔撮影 日本維新の会代表の橋下徹大阪市長が20日開始した全国遊説は、次期衆院選に向け、選挙戦の手足となる地方組織作りに弾みをつける狙いがある。維新は既に、各地の15前後の政治団体や地方議会会派と合流を協議しているが、自らの勢力拡大が狙いの団体も多く、組織化は難航している。橋下氏は福岡市の街頭演説で「11月までには候補者を紹介したい」と述べ、次期衆院選の候補者擁立を急ぐ考えを表明したが、態勢は整っていない。 「組織も何もない弱小、小規模の団体だが(次期衆院選を)やりきる自信がある」。橋下氏は鹿児島市での演説でこう強調した。 維新の支持率は近畿から遠ざかるほど下がる傾向がある。全国遊説を九州から始めたのもそのためで、鹿児島市や熊本市での演説では環太平洋パートナーシップ協定(TPP)