■世界で見ると「電子レンジ」の普及率は高くない 暮らしの中で、もはや当たり前の存在になっている電子レンジ。日本で1961年に業務用が、そして1962年に家庭用の電子レンジが発売されると、急速に一般家庭に広がりました。 今ではほとんどの家庭に電子レンジがあると言っても過言ではありません。 しかし、世界を見渡すと電子レンジの普及していない国が多くあります。冷蔵庫、洗濯機、炊飯器など多くの「家電」が新興国の暮らしになじみつつある昨今であっても、電子レンジの普及率は決して高くはないのです。 経済産業省によると、その普及率は、発展著しい中国やインドであっても、それぞれ33.7%、8.4%となっています(2013年)。 なぜ、電子レンジは多くの新興国諸国に広まらなかったのでしょうか。人々は電子レンジなしでどのような暮らしを送っているのか。 電子レンジの普及率がわずか3.0%というインドネシアで、電子レ