合鴨農法のために、水田に放たれたアイガモの若鳥 合鴨農法(あいがものうほう、アイガモ農法[1])は、アイガモを田に放って雑草や農業害虫を食べさせて駆除することによる有機農業(減農薬もしくは無農薬農法)[1]。米作りでは合鴨稲作とも呼ばれる[2]。アイガモの糞は肥料にもなる[1]。 稲作に使われるアイガモは、農家が育てるか購入するかした雛を、田植えまたは乾田に直播した種籾が発芽・成長して水を張った後に放鳥し、稲穂が実る頃に田から引き揚げる[1]。これはアイガモが稲穂も食べてしまうのを防ぐためであり、アイガモはそのまま、あるいは逃げられないように囲われた場所での肥育後に処分され、鴨肉として消費される[1]。このため畜産との複合農業とも言える。 役立ったアイガモを食肉にすることは「残酷」という声もあるが、合鴨農法の実践者は、動物を食べるという点では牛肉や豚肉などと同じであり、それらをスーパーマー