「LED照明」による二酸化炭素(CO2)削減効果はきわめて大きいが、蛍光灯と比べると初期コストが高いという難題があり、普及の障害になっている。だが、それは事実だろうか。IDEC執行役員の藤田俊弘さんは、「蛍光灯とLEDのコスト比較のグラフ」を見せてくれた。 まず初期投資額は、蛍光灯なら約1500万円前後ですむが、LED照明では3500万円前後かかったようだ。しかし、蛍光灯はLEDと比べると寿命が短く交換頻度が高いため、維持費は年月を経るにしたがって大きくなる。また、同じ明るさで比較すると、LEDは蛍光灯と比べてはるかに消費電力が小さい。これは、大きな電気料金の差になる。原油高騰で電気料金の値上げがアナウンスされたばかりだけに、電気料金の負担減は大きな魅力だ。 これらの初期投資額と維持費、電気料金の累積額でLEDが蛍光灯を下回るのは、施工から13年目という試算になる。 「13年もかかるのか」