★――とてもユニークななれそめですが、お二人が、それぞれ当時好きだった作家さんは? きづき:二人は真逆ですね。私は「ファンロード」とか「ぱふ」とか、完全にオタクっぽい感じです。あとは「花とゆめ」とか「ウィングス」っていう路線でした。高河ゆんさん、片山愁さん…アニメが混入したマンガが好きだったんです。 サトウ:私は今出たようなマンガはほとんど読まず、大友克洋さんとか安彦良和さんとか、写実的で文芸的なものを描きたいと思ってました。共通で読んでたのは『パタリロ!』くらいでしょうか。 SQ:なるほど、お互いイイ感じで補完し合っているんですね。そこから、現在のような作風を育まれたと。 きづき:当時かがみあきらさんっていう、もう亡くなられた方ですが…すごく好きで。かわいいホワ~ンとした美少女マンガなのに、ちょっと暗くて重いSFみたいな作風で描いてる方で。実は、今のペンネームもちょっと意識しています。