2010年 子宮内膜症の発症に関連する遺伝子を発見 —遺伝的な要因を背景にした細胞増殖抑制調節関連遺伝子が発症と関係することを突き止める— 日本人の子宮内膜症をゲノムワイドに解析、遺伝的素因の実態を初めて解明 発見した遺伝子の発症リスクは、1.44倍 子宮内膜症の発症に、細胞増殖抑制調節関連遺伝子の個人差が関与する可能性が明らかに 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、子宮内膜症の発症に関連する遺伝子(CDKN2BAS)を発見しました。理研ゲノム医科学研究センター(鎌谷直之センター長)と、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター長 (中村祐輔)、札幌医科大学外科学第一講座(平田公一教授)との共同研究による成果です。 子宮内膜症は、月経時の激しい腹痛(月経困難症)・不妊などを主訴とする疾患で、日本における子宮内膜症患者は100−200万程度と言われており、近年増加傾向にあります。こ