奈良県警奈良西署から送検される山上徹也容疑者=奈良市で2022年7月10日午前8時59分、滝川大貴撮影(画像の一部を加工しています) 安倍晋三元首相(67)が奈良市で銃撃されて死亡した事件で、殺人容疑で送検された山上徹也容疑者(41)が奈良県警の調べに「2月ごろまでに手製銃を完成させた」と供述していることが捜査関係者への取材で分かった。銃の製造前には爆弾を作ろうとしていたことも判明。警察当局は山上容疑者が少なくとも数カ月間にわたり襲撃計画を練っていたとみている。 山上容疑者は、母親が宗教団体にのめり込んで破産したとして、この団体を憎み、当初は団体の最高幹部を襲撃しようとしたものの接触が難しかったことから団体と関わりがある安倍氏を狙ったと経緯を説明している。県警は、山上容疑者が団体幹部や団体と関わりのある要人について長期間、襲撃の機会を狙っていた可能性があるとみている。