加計学園の獣医学部新設をめぐって、人事院は、当時の内閣府の担当者が出張の際に学園が用意した乗用車を長距離にわたり利用したのは国家公務員倫理規程に違反すると判断しました。これを受けて政府は、この担当者らに厳重注意の処分を行いました。 人事院の国家公務員倫理審査会は、藤原氏と学園側には利害関係はないものの、公共交通機関があるにもかかわらず長距離にわたり学園の乗用車を利用したのは、社会通念上、相当と認められる程度を超えており、国家公務員倫理規程に違反すると判断しました。 これを受けて政府は、藤原氏と、監督する立場にあった当時の内閣府の官房長の2人に、内規に基づいて文書による厳重注意の処分を行いました。 一方、藤原氏は、当時の出張記録に、国や地方の行政機関の車を使った場合に用いる「官用車」を使用したと実際とは異なる記載をしていましたが、旅費を請求しない場合、こうした記載をする慣習があったことなどか